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三沢航空博物館 その2 零式艦上戦闘機

2010⁄09⁄04(土) 12:28
前回のアップから少し時間が空いてしまったが、今回は「三沢航空博物館 その2」です。

「その2」とは言うものの、今回見学した中で一番時間を設けたのが、この展示物。
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零式艦上戦闘機。通称零戦。


様々な逸話を持つ太平洋戦争中の「兵器」であるが、今まで実物を見たことが無かった。
今回の北東北ツーリングの途中、三沢航空博物館の看板に加えて期間限定でこの飛行機を展示していると書いてあったので、どうしても見たくて寄り道したのだ。

仕様説明はこれ。
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携帯カメラではこれが限界。

タラップを上ってコクピットも見学できた。
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POP吉村は戦時中、このエンジンをチューニングしていたんだろうな。
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「各シリンダーから伸びる排気管=エキゾーストを集合させれば?」なんて、考えていたんだろうな。

機体そのものは実物を見ると、案外コンパクトだと思った。
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形式は零式艦上戦闘機五二型。
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つまり事実上、実用上の最終型。

製造は中島飛行機。つまり今のスバルかな?三菱製なら、もっと嬉しかったが文句言わないよ。初めて見たんだからね。


所属は筑波航空隊。
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筑波だから尾翼の標識も「ツ」なんだろうね。
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色々なところの造りをじっくり眺めた。

これは主翼のフラップを動かすところ。
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機体もそうだが、ここの造りも「こんなんで大丈夫?」と思ったが、三菱の堀越技師を始めとする開発陣が、物資の少なさや運動性を重視したと言う考えから、極限の軽量化を狙っていたという話も頷ける。

これは鋼板を止めるリベットの写真。
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少しでも空気抵抗を減らすべく、沈頭鋲と言う造りだそうだ。(記憶があやふやになりかけてるので、間違ってても文句言うなよ。)

特別展示室には当時の映像や写真、開発の経緯など色々な資料があって、じっくり眺めてしまった。

ここからはコクピットの写真。
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機首に搭載した7.7mm銃のトリガーはこうなってる。
計器類も後日載せるジェット機に比べれば、全然少なかった。
よくこれで飛んでたもんだと感心したんだよ。

照準機。
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すごくシンプルな造りだったが、当てるのは大変そうだ。
実際、ほとんどが当たらないそうだって、博物館のスタッフに聞いた。

操縦席のシート。
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軽量化故の何も無い座席。
遠く離れた土地で、この座席に座って空に飛び立った人たちの気持ちは、今の俺様には図れない。
これも後日アップの予定だが、この座席に比べたら、アメリカの同世代の座席はまるで高級乗用車のようだったってさ。
こう言うところが、人間を駒として見るのかどうかの違いに現れるんだろうね。

これはコクピット直後の無線機のアンテナの支柱。
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思ってたよりも太かった。

今回の最後は零式艦上戦闘機の機首付近です。

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今も覚えてる言葉がある。

上の写真を撮影している時にすぐ近くに小さな女の子とお父さんが一緒に見学していた時の事だ。

「お父さん、この飛行機は飛ばないの?」
「この飛行機はもう飛ばなくて良いんだよ。昔の飛行機だけど、飛ばなくても良い飛行機なんだよ。」

女の子は当然意味が分からない様子だったが、お父さんの説明には恐れ入った。

そう、もう飛ばなくても良い飛行機。
飛ぶ必要が無い事を、改めて願った。


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